木立の中にひっそりと佇む風情ある築170年の古民家。ここが県内外のそば通をうならせる名店「草庵」です。新そばの時期に、福井県産をメインに北海道、茨城などから1年分の玄そばを仕入れ、真空低温貯蔵庫で保存。毎日石臼で自家挽きする粉を、井戸水を使って手打ちしています。「鴨が苦手でも、このそばは別」と評判なのが、鴨せいろ1840円。キリリと締まった細打ちのそばをまずはそのまま食べて食感を、次に熱々の鴨汁につけて妙味を堪能。炙ったやわらかな鴨とネギの香ばしさとコク、そばの風味が奏でるハーモニーにうっとりします。そばは、つなぎ１割の九一または十割のどちらかお好みを。冷たいそばなのに、しみじみと体が温まる逸品です。