白山の伏流水に恵まれた鶴来では、日本酒や味噌、醤油、酢などの醸造業が盛ん。その原料となる糀(こうじ)の製造元がこちら。6代目の武さんが昔ながらの石室で、白山麓の米と水を使い、良質の糀を作り続けています。仕込みの時期は10~3月の半年間。蒸したお米にこうじ菌を打って、木の折(おり)で発酵させ、4日間で糀を仕上げます。温度・湿度を一定に保ちやすい石室ですが、すべて手作業で管理しているため、片時も気が抜けません。「糀は生き物。手をかけた分だけ応えてくれる」と武さん。びっしりと綿毛のようにこうじ菌が生えた糀はまるで白い花畑のよう。塩糀、甘酒、味噌作りなど様々に使える糀は1折1410円(1.3kg)~。賞味期限は約2週間。