歩いていると、風光を表す装飾てっぺんに施した木製の塔が目に入ってくる。それが、「月惜橋」がある場所だ。足元を見てほしい。「月惜橋」と書かれた橋のプレートと共に、丸く切り抜 かれた隙間の中に鳴いている鳥の小さな石像が欄干にあることが分かるだろう。芸術性はもちろん、橋の余白を上手く利用している工夫点に感動する。少し歩いて塔に近づいたところで目を上にやると、なんとまた鳥がこちらを見ている。鳥が止まっている木の形もなんとなく鳥の羽に見えてくる。豊かな自然に囲まれたこの橋と塔には、鳥にまつわる装飾や説明書きが複数ある。橋を渡る際に、自然風景以外にも楽しめる点があるなんて素敵だ。紹介した以外の鳥さんも、見つけてみよう。