「安久涛ヶ淵」は、手取川の水が絶えることのない場所として知られる。日本酒を産業化す るうえで、毎年一定量の水を得られるというのは重要なことだ。産業化することで、技術 が蓄積し、より美味しいお酒となっていく。雪が大量に降る白山麓だからこそ、毎年の水 を一定量確保できたのである。また、急流である手取川の中で最も緩やかな淵の一つだ。 白山比咩神社の古宮は、この安久涛ヶ淵に鎮座していた。古宮公園からは安久濤ヶ淵は見 えにくいので、和佐谷橋を渡って川岸に降りて見ることをおすすめする。