Chapter.1
発酵食が生きるおやつ
〜醸造の街で店を営む〜
菊酒まんじゅう(小堀酒造店 酒粕使用)
和菓子店
和乃菓ひろの
製法は親父の頃から同じです。白山の水の恵みかな。
うちの菊酒まんじゅうは小さな子でも食べられるふわふわとした生地が自慢です。生地は親父の時代にまんじゅうで有名な店から教えてもらったレシピが基本。小堀酒造店さんの大吟醸練り粕をペースト状にして生地と合わせてミキシング。包餡したら、その後1時間半ほど徹底した温度管理で生地を発酵させるんです。そしてじっくりと蒸し上げます。
まんじゅう一つひとつ手間をかけて作っています。そうすると、風味とか食感がよくなるような気がするんです。やさしい味になるというかね。しっとりとした感じが長続きするんです。
やっぱり水がいいんでしょうね。小松に住んでいるお義母さんもなぜかうちで飲むお茶がおいしいって。あんこは北海道産小豆に白ザラメ、水飴。もちろんあんこを炊くときにも水を使うから、白山の伏流水さまさまです。
(店主・広野さん談)
和乃菓ひろの
萬歳楽本店